CursorとClaude Codeを7日間使い分けてわかった、速い道具と深く潜る道具の違い

CursorとClaude Code、どちらが上か。

7日間使って、私はこの問いが少し雑だと思いました。包丁とフライパンを比べるようなもので、得意な場面が違います。夜中のコーヒーを飲みながら両方を行き来して、ようやく腹落ちしました。

速く書くならCursor。深く調べるならClaude Code。今の私の結論はこれです。

目次

Cursorが強かった場面

Cursorは、書いている最中の気持ちよさがあります。

関数を少し直す、型を合わせる、似た処理を横に展開する。エディタ内で手が止まらないのが強いです。特に1ファイルの中で作業が閉じる時は速いです。

私の体感では、20行くらいの関数修正ならCursorのほうが流れを切りません。補完、編集、確認のテンポがいいです。

Claude Codeが強かった場面

Claude Codeは、リポジトリ全体を見て調査する時に強いです。

「このログはどこから出ているのか」「この設定値はどのファイルで使われているのか」「READMEと実装がズレていないか」。こういう作業では、ターミナルで一緒に探索してくれる感覚があります。

私はある日、エラーの原因を探すのに3時間かかる覚悟をしていました。Claude Codeに構成を読ませ、怪しいファイルを絞らせたら、45分で原因候補まで行けました。もちろん最後に判断したのは自分ですが、探索の速度は明らかに上がりました。

同じ作業をやらせてみた

小さなPython関数の改善で比べました。

from pathlib import Path


def load_config(path: str) -> dict:
    text = Path(path).read_text()
    data = {}
    for line in text.splitlines():
        key, value = line.split("=")
        data[key] = value
    return data

このコードには、存在しないファイル、文字コード、空行、= がない行、値に = が入る行など、いくつも穴があります。

Cursorは、その場でかなり自然に修正候補を出してくれました。手を動かしながら直すには気持ちいいです。

Claude Codeには、こう頼みました。

この関数の実行時エラーになりそうな点を洗い出し、
最小の修正案とテスト例を出してください。

返ってきた観点は広めでした。関数単体だけでなく、呼び出し側や設定ファイルの形式まで見ようとします。これは時に助かり、時に少し重いです。

私の使い分け

今は、作業を3段階に分けています。

1段階目、調査はClaude Code。2段階目、細かい編集はCursor。3段階目、差分レビューはまたClaude Code。

この流れが一番しっくり来ました。

Cursorだけだと、広い調査で迷うことがあります。Claude Codeだけだと、細かい編集のテンポが少し重く感じることがあります。両方を使うと、道具の良いところが分かれます。

3つの失敗

1つ目は、同じ依頼を両方に投げて、出力を混ぜたことです。結果、方針が2つになり、どちらを採用するかで迷いました。

2つ目は、Claude Codeに細かい見た目の調整まで頼みすぎたことです。そういう作業はエディタ上で触ったほうが速いことがあります。

3つ目は、Cursorで広い影響範囲を見ずに直したことです。1ファイルでは正しく見えても、別ファイルの前提を壊すことがあります。

比較表

用途                 向いていた道具
1ファイルの編集       Cursor
補完しながら実装       Cursor
リポジトリ調査         Claude Code
ログ原因調査           Claude Code
READMEと実装の照合     Claude Code
細かい文言修正         Cursor
差分レビュー           Claude Code

こうして並べると、勝ち負けではなく作業の置き場所の問題だと分かります。

併用で気をつけること

2つのAIツールを使うと、速くなる反面、判断が散らかることがあります。

私は一度、Cursorの修正案を半分入れたあと、Claude Codeに別方向の改善を頼みました。結果、差分が2つの思想を持ちました。コードは動きましたが、読みにくい。これは地味に悪い状態です。

対策は、役割をコメントではなく作業単位で分けることでした。

Claude Code:
- 調査
- 影響範囲の洗い出し
- 差分レビュー

Cursor:
- 1ファイル内の編集
- 補完
- 小さなUI文言調整

さらに、1つの変更につき主担当を決めます。調査から修正までClaude Codeで行くのか、調査だけClaude Codeで編集はCursorにするのか。ここを曖昧にしないだけで、差分がかなり読みやすくなります。

道具を増やすほど、人間側の交通整理が必要になります。

どちらかを選ぶ日もある

併用が便利とはいえ、毎回2つ開く必要はありません。

疲れている日は、道具が増えるほど判断が遅くなります。私は一度、Cursorで直すかClaude Codeに頼むかを考えているうちに、15分過ぎました。そこまで来ると、もう自分で直したほうが速いです。

今は、最初に作業サイズで決めます。

15分以内で終わる1ファイル編集: Cursor
原因が分からない調査: Claude Code
複数ファイルに影響する変更: Claude Codeで調査してから判断

この3行ルールで迷いが減りました。ツール比較の記事を読んでいると、つい勝者を決めたくなります。でも実務では、勝者より今日の入口が必要です。

地方の静かな夜に、2つのAIツールを行ったり来たりしていると、少しだけ未来っぽい気持ちになります。ただ、最後にコミットする指は普通に自分です。そこは変わりません。

最後に決めているのは、同じ変更を2つのツールに同時相談しないことです。

どうしても比較したい時は、先にClaude Codeで調査結果だけを出し、Cursorでは編集だけをします。混ぜるなら役割を混ぜない。これだけで、差分の読みやすさがかなり変わりました。

AIツールが増えるほど、開発者の仕事は減るというより、判断の置き場所が変わります。

まとめ

CursorとClaude Codeは、競合というより役割が違う道具です。

速く書きたい時はCursor。深く読ませたい時はClaude Code。7日間で一番効いたのは、どちらか一方に決めることではなく、作業の段階で切り替えることでした。

AI開発ツール選びで大事なのは、最強の1本を探すことではなく、今の作業が編集なのか調査なのかを見分けることです。

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